小麦粉は最近では切っても切り離せない、そんな原材料となってきています。
パンを買うときに「国産の小麦粉使用」などと記載がありますが、国産の方がいいのでしょうか?
安い小麦粉の原産国の欄には「アメリカまたはカナダ産」と記載がありますが、これは本当に体にいいのでしょうか?
疑問に思ったため、アメリカ産の小麦粉と日本産の小麦粉の違いを調査してみました。
アメリカ産の小麦粉と日本産の小麦粉の3つの違い
1:風味と食感
アメリカ産小麦粉は、タンパク質の含有量が多く、グルテンの形成に適しています。そのため、弾力性があり、ふんわりとした食感に仕上がります。一方、日本産小麦粉は、タンパク質の含有量が少なく、グルテンの形成が弱いため、もっちりとした食感になります。また、アメリカ産小麦粉は、タンパク質の種類が単純なため、風味が軽めです。一方、日本産小麦粉は、タンパク質の種類が複雑なため、風味が豊かで、甘みを感じることができます。
2:作業性
アメリカ産小麦粉は、グルテンの含有量が多いため、こねやすく、形が整えやすいのが特徴です。一方、日本産小麦粉は、グルテンの含有量が少ないため、こねにくく、形が崩れやすいのが特徴です。
3:安全性
アメリカ産小麦粉は、収穫後に害虫やカビを防ぐために、ポストハーベスト農薬が使用されています。一方、日本ではポストハーベスト農薬の使用は認められていません。また、アメリカでは、遺伝子組み換え小麦の栽培が許可されていますが、日本では未承認です。
近年では、安全性や風味へのこだわりから、国産小麦粉の人気が高まっています。また、アメリカ産小麦粉は、輸送距離が長いため、輸送時の温度や湿度の影響を受けやすく、品質が安定しないという問題もあります。今後も、国産小麦粉の利用が拡大していくことが予想されます。
アメリカ産の小麦粉の危険性について
アメリカ産の小麦粉の危険性をもっと詳しくみていきましょう。
グリホサートの残留
アメリカでは、収穫後に害虫やカビを防ぐために、ポストハーベスト農薬としてグリホサートを使用しています。グリホサートは、世界で最も広く使用されている除草剤ですが、発がん性や生殖毒性などの健康への影響が指摘されています。
日本では、ポストハーベスト農薬の使用は認められていませんが、日本に輸入されるアメリカ産小麦粉からは、微量のグリホサートの残留が確認されています。
遺伝子組み換え
アメリカでは、遺伝子組み換え小麦の栽培が許可されています。遺伝子組み換え小麦は、害虫や病気に強く、収穫量を増やすことができますが、安全性については、まだ十分に検証されていないという問題があります。
日本では、遺伝子組み換え小麦の栽培は未承認ですが、日本に輸入されるアメリカ産小麦粉からは、遺伝子組み換え小麦が混入している可能性もあります。
これらの危険性から、アメリカ産小麦粉の摂取を控える人が増えています。
具体的には、以下の方法で、アメリカ産小麦粉の摂取を避けることができます。
- 国産小麦粉の使用を優先する
- 加工食品の原材料をチェックする
- パンやパスタなどの小麦粉製品を自作する
また、アメリカ産小麦粉を摂取する場合は、以下の点に注意するとよいでしょう。
- 摂取量を減らす
- 加熱調理をしっかりと行う
加熱調理をすることで、グリホサートの残留量を減らすことができます。
上記を少しずつ意識することで、今よりももっと健康な体を目指していきましょう。